社会学や情報リテラシーを学びながら、特にメディアとの関係で、人間の社会行動を研究します。メディアを通して、情報や知識が作られ、それらが社会に広がり、社会を変えていく過程についての研究を通して、グローバル化する人間文化を理解します。
■ 科目PICK UP 《コミュニケーション論》
この授業では、まず社会学における「コミュニケーション」のとらえ方について学び、理解を深めます。次いで、インターネット普及以降の現代において、私たちのコミュニケーションがどのように成り立ち、私たちの生活を形作っているのかについて、具体的なトピックの中から考えてゆきます。これらを通じて、メディアコミュニケーション系諸科目や、社会学系科目を学ぶための、基礎的な素養を養うとともに、現代に必要な、創造的な問題解決能力の基礎を育成します。
■ 科目PICK UP 《出版文化論》
1945年8月に日本は敗戦を迎えましたが、戦争を支えた戦時体制の背景として、「岩波文化」と「講談社文化」の「対立」が指摘されることがありました。岩波書店と講談社はともに戦前期から現在に至るまで日本に君臨する有力な出版社です。出版文化が戦争を支えるとはどういうことなのでしょうか。この講義では、日本において読書が大衆化した1920年以降の出版文化を講談社、岩波書店を中心に振り返り、普通の人たちの趣味や娯楽や嗜好や感性や習慣のようなものがどのように戦争の時代と結び付いていたかを考えます。